日本語教師になるためにどうして日本語を勉強しなければいけないのか?

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日本語教師を目指すなら大学や養成講座で日本語を学ばなければいけません。

しかし、「日本語が話せるし、文法も勉強したのにどうしてもう一度日本語を勉強しなきゃいけないの?」、「日本人なら、簡単に教えられるでしょ?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はどうして日本語教師になるために日本語を勉強しなければならないのかを説明します。


日本語を教えるのは簡単じゃない

私たち日本人が日本語の文法、例えば未然形、連用形などを勉強した時には、すでに日本語が話せるという前提で学習しています。

ですから、知識0の外国人に教えるのと、日本語を知っている日本人に教えるのとでは全然違います

例えば、以下の例文を見てください。

(1)田中さんは背が高いです。

(2)田中さんの背は高いです。

(1)と(2)はともに英語に訳すと"Mr. Tanaka is tall."となりますが、この2つの違いは何でしょうか。

日本人が無意識に使っている文法でも、外国人にとっては理解できないことがたくさんありますので、日本語教師の方はこれらの細かいニュアンスの違いや意味を説明する必要があります。

日本人の方でもこれらの違いを説明するのは難しいですよね。

でも、日本語教師の仕事をすると、「この文型とこの文型の違いは何ですか?」といった質問が山のように出てきます

難しいポイント1
文法の細かいニュアンスの違いを説明しなければいけない場合がある。

 

それでは、もう少し他の例も見てみましょう。

(1)いつか、大きい部屋に住みたいです。

(2)わぁ、すごくきれい部屋ですね。

上の(1)と(2)はどうでしょうか? どちらも形容詞を使った文です。

(2)が少し違和感があるのではないでしょうか。

日本人なら、「きれい部屋」と言いますね。でも、「大きい」と「きれい」はどちらも形容詞なのに、どうして「きれい」の後に「な」を付けるのでしょうか。

これは、日本語の初級で勉強する項目になりますが、教えたばかりの頃は、よく「きれい」の後に「な」を付け忘れる学生がいます。

また、中国から来た学生はよく「大きい本」を「大きい本」と言ってしまいます

これは母語(中国語)による影響で、中国語では「大きい本」と言う時、「大きい」と「本」の間に中国語の「の」にあたる言葉を入れなければいけないからです。

このように日本語を学ぶ学生は、よく間違った日本語の使い方をします。

ですから、日本語教師の方は間違った使い方を指摘し、どうして間違っているのかルールを説明しなければなりません。

さらには再度、間違いが起こらないように何度も練習させる必要もあります。

難しいポイント2
・学習者の誤用を指摘し、どうして間違っているのか説明しなければならない。
・再度、誤用が起こらないようにたくさん練習させなければならない。

日本語を母国とする我々にとっては日本語は簡単なものに見えるかもしれません。

しかし、細かく見ていくとかなり複雑でそれをわかりやすく教えるのは容易なことではありません。

ですから、日本語教師を目指す人は大学や養成講座で「どこが違うのか?」、「どういったルールで作られているのか?」、「どうして特定の国の学生で同じ間違いをしてしまうのか?」などを学ぶ必要があるのです。

さいごに

今回は、日本語教師になるためにどうして日本語を学ぶ必要があるのかというテーマで書きました。

日本語教師を目指す人は日本語を教える難しさが少しわかって頂けたのではないでしょうか。

養成講座では420時間という長い時間を勉強しますが、養成講座だけで、日本語の全てを学ぶことができません。ですから、日本語教師になったあとも日々、勉強が必要です。

日本語教師になりたい人は早い段階から、色々な本を読んでおくことをおすすめします。

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