こんにちは。
皆さんは日本語教師の給料がいくらぐらいか知っていますか?
一般的なサラリーマンと同じ?それよりも高い?低い?
今回は日本語教師の給料と待遇について見ていきましょう。
日本語教師の給料は仕事量の割にかなり低い
日本語教師養成講座で日本語教育の勉強をされてる方や教育実習中の方はわかっていると思いますが、日本語教師の仕事って想像以上に大変です。
授業の教案を作ったり、テスト問題を作ったり、絵カードを用意したり、成績をつけたり、とにかくやることが山のようにあります。
特に新米日本語教師の方は教案0からスタートするわけですから、準備がかなり大変です。
その結果、やめてしまう先生も少なくありません。
こんなにも忙しい職業にもかかわらず、日本語教師の給料は一般的なサラリーマンよりもかなり低いです。
理由は色々考えられますが、そのうちの1つは「日本人なんだから誰でも教えられるじゃん」という世間の認識のズレでしょう。
介護の仕事も給料が安い割に、仕事がとても大変ですよね。それと同じ理屈だと私は思っています。
ですから、日本語教師という仕事は「専門性があって誰でもできる仕事じゃないんだよ」とうことをもっと世間に知ってもらう必要があると私は思っています。
じゃあ、実際に日本語教師の人はどのぐらい給料を貰っているんでしょうか。
国内で働く日本語教師の給料
給料に関しては雇用先や雇用形態により、大きな違いがあります。
まず、雇用形態として民間の日本語学校で勤務する場合、「非常勤」と「常勤」の2つがあります。
非常勤は簡単にいうと「アルバイト」、常勤は「正社員」ということです。
非常勤として働く場合は、だいたい1コマあたりで給料が決められ、そのコマ数によって給料が決まります。
ですから、授業の準備の時間は給料0ですし、学校が夏休みや冬休みなどの長期休暇に入ると給料は0になってしまいます。
一方、常勤として働く場合は、20万円前後が一般的のようです。
給料は非常勤よりも増えますが、その分、仕事量も増えますし責任感も求められます。
教師が不足していたり、休んだ場合には代わりに教えなければならないし、生徒の進路相談などやることはさらに増えます。
また、時間外労働(残業)も多く給料に見合っていないという声も多数あります。
なお、日本の日本語学校で常勤になるには、まず非常勤として働き、キャリアを積んでから常勤になるというケースが多いようです。
海外で働く日本語教師の給料
海外で働く日本語教師の場合、常勤(正社員)として契約するケースがほとんどなので、毎月クラスのコマに関係なく一定の給料が支給されます。
具体的な額についてゃ、国によって異なりますので、いくらかはお答えできません。
しかし、日本語教師の海外での求人は、アジア圏が圧倒的に多いです。
特に東南アジアのような貧困・低所得の国からが多いため、それらの地域で勤務する場合は給料も現地でなんとか生活できるだけの額しか支給されません。
ですが、家賃や光熱費などは支給してくれる学校も多いので、お金を貯めることは難しいですが、生活には困らないと思います。
海外で働く場合に一番気になる、「保険」ですが、これも学校によって異なります。
学校負担で現地の保険に加入する場合もあれば、自己負担の場合もあります。
ですから、海外で日本語教師の仕事をしたい方は、面接の時にしっかりと聞いておきましょう。
非常勤と常勤講師はどっちが多いの?
日本の日本語学校の場合、非常勤教師として働く先生が圧倒的に多いです。
働いている人のバックグラウンドは主婦や定年退職をされた方、もともと会社員として働いていたが、転職して日本語教師になった方など様々です。
非常勤で働くことが多いということは、コマ単位でしか給料が貰えないわけですから、日本語教師の方は、複数の学校で教えたり、他のビジネスをするなどしてなんとか生活しています。
ちなみに、大学の常勤や国際交流基金のような公的機関で日本語教育の研究者になると、給料や待遇面は格段に恵まれています。その場合は修士以上であることが必須なので、それらの場所で働きたいと考えている方は修士を取っておいた方がいいでしょう。
一方、先ほども言いましたが、海外で日本語教師として働く方は常勤の先生がほとんどです。
家賃やら生活費などを払っていたら、非常勤では生活できませんからね。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回は日本語教師の給料・待遇というテーマでお話しました。
日本語教師という仕事は楽しいですが、その反面、給料・待遇について不満を漏らす方が大勢いらっしゃます。
ですから、日本語教師になって長く続けて行きたいと思っている方は、まず、将来設計をきちんと立てておくことが大事だと思います。