こんにちは。

今回は日本語教育能力試験試験対策に役立つ本を紹介します。

日本語教育能力検定試験って何?」という人はまず、こちらの記事をお読みください。


日本語教育能力試験の出題範囲

本の紹介の前に、日本語教育能力試験の出題範囲を見ておきましょう。

以下は試験の実施期間「公的財団法人 日本国際教育支援協会」が公表している試験の出題範囲です。(2018年7月現在)

区  分主 要 項 目
1 社会・文化・地域
1.世界と日本
(1)諸外国・地域と日本
(2)日本の社会と文化
2.異文化接触
(1)異文化適応・調整
(2)人口の移動(移民・難民政策を含む。)
(3)児童生徒の文化間移動
3.日本語教育の歴史と現状
(1)日本語教育史
(2)日本語教育と国語教育
(3)言語政策
(4)日本語の教育哲学
(5)日本語及び日本語教育に関する試験
(6)日本語教育事情:世界の各地域,日本の各地域
4.日本語教員の資質・能力
2 言語と社会
1.言語と社会の関係
(1)社会文化能力 
(2)言語接触・言語管理 
(3)言語政策 
(4)各国の教育制度・教育事情 
(5)社会言語学・言語社会学
2.言語使用と社会
(1)言語変種 
(2)待遇・敬意表現 
(3)言語・非言語行動
(4)コミュニケーション学
3.異文化コミュニケーションと社会
(1)言語・文化相対主義
(2)二言語併用主義(バイリンガリズム(政策))
(3)多文化・多言語主義
(4)アイデンティティ(自己確認,帰属意識)
3 言語と心理
1.言語理解の過程
(1)予測・推測能力
(2)談話理解
(3)記憶・視点
(4)心理言語学・認知言語学
2.言語習得・発達
(1)習得過程(第一言語・第二言語)
(2)中間言語
(3)二言語併用主義(バイリンガリズム)
(4)ストラテジー(学習方略)
(5)学習者タイプ
3.異文化理解と心理
(1)社会的技能・技術(スキル)
(2)異文化受容・適応
(3)日本語教育・学習の情意的側面
(4)日本語教育と障害者教育
4 言語と教育
1.言語教育法・実技(実習)
(1)実践的知識・能力
(2)コースデザイン(教育課程編成),カリキュラム編成
(3)教授法
(4)評価法
(5)教育実技(実習)
(6)自己点検・授業分析能力
(7)誤用分析
(8)教材分析・開発
(9)教室・言語環境の設定
(10)目的・対象別日本語教育法
2.異文化間教育・コミュニケーション教育
(1)異文化間教育・多文化教育
(2)国際・比較教育
(3)国際理解教育
(4)コミュニケーション教育
(5)異文化受容訓練
(6)言語間対照
(7)学習者の権利
3.言語教育と情報
(1)データ処理
(2)メディア/情報技術活用能力(リテラシー)
(3)学習支援・促進者(ファシリテータ)の養成
(4)教材開発・選択
(5)知的所有権問題
(6)教育工学
5 言語一般 
1.言語の構造一般
(1)言語の類型
(2)世界の諸言語
(3)一般言語学・日本語学・対照言語学
(4)理論言語学・応用言語学
2.日本語の構造
(1)日本語の構造
(2)音声・音韻体系
(3)形態・語彙体系
(4)文法体系
(5)意味体系
(6)語用論的規範
(7)文字と表記

(8)日本語史
3.コミュニケーション能力
(1)受容・理解能力
(2)言語運用能力
(3)社会文化能力
(4)対人関係能力
(5)異文化調整能力

出典:http://www.jees.or.jp/jltct/range.htm

見ていただければわかる通り、出題範囲はかなり広いです。

単に日本語の文法だけ知っていればいいのではなく、「異文化理解」であったり、「コースデザイン」であったり、幅広いジャンルの問題が出題されます。

ですから、試験を受講される方はまず、日本語教育の全体像を知り、それからそれぞれの分野について詳しく学習する必要があります。

それでは、次に試験対策に役立つ本を紹介します。



日本語教育について全体像を知るのにおすすめの本

全体像を知るのに1番おすすめの本は日本語教師の方なら誰もが知っているこの本です。

通称「赤本」とも呼ばれるこの本は日本語教師養成講座で有名な「ヒューマンアカデミー」が出版している本で、日本語教育の全体像がうまく纏まっています。

この1冊だけで、試験に合格するのは難しいですが、私はこの本を何度も繰り返し読み日本語教育の全体像を頭の中にインプットしました。

また、アルクから出版されてるこちらの本も、体像がコンパクトにまとまっており、文章も読みやすいです。

他にもたくさん本はありますが、まずこの2冊を本が汚くなるまで何度も読み返し、しっかりと日本語教育の全体像を理解することが大切です。

残念ながらリスニングに特化した対策本はあまり出ていません。

私はこちらの本と過去問を使って何度も練習し、試験当日では9割を取りました。

リスニングはとにかく何回も練習して慣れることが大切です。

私が養成講座を受講し始めた当初、音声学の授業で、検定試験のリスニング問題に挑戦する機会がありました。その時はスピードは早いし、何言ってるかわからないし、3割ぐらいしか取ることができませんでした。

でも、何度もこの本を聞いて、練習することで徐々に言っていることが理解でき、苦手だったリスニングが得意になりました。

勉強方法は、毎日5分でもいいのでCDを何度も聞きましょう。そしてどんな発音で話しているか、どこがおかしいかを意識しながら聞いてください。

そして、この本でトレーニングした後は過去問にも挑戦してみましょう。

日本語教育能力試験に出てくる用語をまとめた本です。

検定試験の範囲が広い分、用語もたくさん出てきます。

ですから、1冊用語集を買っておくと役に立ちます。これを毎日、鞄に入れておいて通勤中や休み時間に軽く読むだけでも勉強になりまし、勉強している時にわからない言葉があったら、すぐに調べる癖をつけておきましょう。

日本語教師という仕事に限らず、わからないことがあったらすぐに調べる癖をつけておくことはとても大切なことです。

知識がついてきたら、過去問にチャレンジして、問題の形式に慣れましょう。

私はテストの3ヶ月前から、過去問を繰り返し解いて練習しました。

検定試験はとにかく問題数が多いので、早く問題を解かないと、制限時間内に終わりません。ですから、過去問でしっかりと時間をはかって、自分がどのぐらいのスピードで解けるのかチェックしておきましょう。

上の過去問は公式の過去問になるのですが、各問題の解説がなく、答えしかありません。

ですから、問題を解いた後は、どうしてその答えになるのか、自分で調べるなり養成講座に通っている人は先生に質問するなりして「なぜ、答えがそうなるのか」を理解する必要があります。

ある程度、日本語教育の知識がつけば、調べるのにかかる時間もそこまでかからないのですが、それでも、いちいち調べていたら、いくら時間があっても足りません。

そこで、まだ、知識は浅いけど、問題の形式に慣れておきたいという方にはこの本をおすすめします。

アルクから出版されている日本語教育能力検定試験の問題集で、解説もあります。問題数もかなり多く約1000問近くがあるので、この1冊を全にマスターすればかなりの知識が身につきます。

 

ちなみに、ヒューマンアカデミーからも問題集が出版されていますので、お財布に余裕がある方はこちらもおすすめです。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

今回は日本語教育能力検定試験対策におすすめの本を紹介しました。

検定試験は範囲が広く、問題数が多いので勉強法に悩む方が多いと思います。

ですから、今回紹介した本を使って「全体像を知る」→「用語集でより少し深い知識を身につける」→「過去問で問題の形式に慣れる」というステップで勉強してみてみると良いと思います。

試験直前になって「もう時間がない!」とならないように、毎日5分、10分でもいいので勉強する時間を作って、少しずつ勉強していくことが大切です。

毎年、合格率は20〜30%と低いですが、きちんと勉強すれば必ず合格できる試験ですので、今日からでも少しずつ勉強を始めましょう。

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