このページでは日本語教育能力試験試験対策に役立つ本を紹介します。
「日本語教育能力検定試験って何?」という人はまず、こちらの記事をお読みください。
日本語教育能力試験の出題範囲
本の紹介の前に、日本語教育能力試験の出題範囲を見ておきましょう。
以下は試験の実施期間「公的財団法人 日本国際教育支援協会」が公表している試験の出題範囲です。(2018年7月現在)
区 分 | 主 要 項 目 | ||||||||||||||
1 社会・文化・地域 |
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2 言語と社会 |
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3 言語と心理 |
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4 言語と教育 |
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5 言語一般 |
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出典:http://www.jees.or.jp/jltct/range.htm
見ていただければわかる通り、出題範囲はかなり広いです。
単に日本語の文法だけ知っていればいいのではなく、「異文化理解」であったり、「コースデザイン」であったり、幅広いジャンルの問題が出題されます。
ですから、試験を受講される方はまず、日本語教育の全体像を知り、それからそれぞれの分野について詳しく学習していくのが効率的です。
それでは、次に試験対策に役立つ本を紹介します。
日本語教育について全体像を知るのにおすすめの本
全体像を知るのに最もおすすめの本は日本語教師の方なら誰もが知っているこちらの書籍です。
通称「赤本」とも呼ばれるこの本は日本語教師養成講座で有名な「
この1冊だけで、試験に合格するのは難しいですが、私はこの本を何度も繰り返し読み日本語教育の全体像を頭の中にインプットしました。
また、アルクから出版されてる「日本語教育能力検定試験に合格するための基礎知識」の本も、全体像がコンパクトにまとまっており、文章も読みやすいです。
他にもたくさん本はありますが、まずこの2冊を本が汚くなるまで何度も読み返し、しっかりと日本語教育の全体像を理解することが大切です。
リスニング対策におすすめの本
残念ながらリスニングに特化した対策本はあまり出ていません。
私はこちらの本と過去問を使って何度も練習し、試験当日では9割を取りました。
リスニングはとにかく何回も練習して慣れることが大切です。
私が養成講座を受講し始めた当初、音声学の授業で、検定試験のリスニング問題に挑戦する機会がありました。その時はスピードは早いし、何言ってるかわからないしで、3割ぐらいしか取ることができませんでした。
でも、何度もこの本のCDを繰り返し聞いて、練習することで徐々に言っていることが理解でき、苦手だったリスニングが得意になりました。
勉強方法は、毎日5分でもいいのでとにかくCDを何度も聞きましょう。そしてどんな発音で話しているか、どこがおかしいかを意識しながら聞いてください。
そして、この本でトレーニングした後は過去問にも挑戦してみるといいでしょう。
用語の整理にはコレ!
私が用語を整理する時や、辞書として使っていたのが、こちらの「日本語教育能力検定試験に合格するための用語集」です。
検定試験は範囲が広い分、用語がたくさん登場します。
そのため、日本語教育能力試験に出てくる用語をまとめた本を1冊持っておくと便利です。
私はこちらの本を毎日、鞄に入れておいて通勤中や休み時間に軽く読んだり、勉強中わからない言葉があったら、すぐに調べるようにしていました。
過去問でテストの形式に馴れよう!
知識がついてきたら、ひたすら過去問にチャレンジして、問題の形式に慣れましょう。
私はテストの3ヶ月前から、過去問を繰り返し解いて練習しました。
検定試験はとにかく問題数が多いので、早く問題を解かないと、制限時間内に終わりません。ですから、過去問でしっかりと時間をはかって、自分がどのぐらいのスピードで解けるのかチェックしておきましょう。
上の過去問は公式の過去問になるのですが、各問題の解説がなく、答えしかありません。
ですから、問題を解いた後は、どうしてその答えになるのか、自分で調べるなり養成講座に通っている人は先生に質問するなりして「なぜ、答えがそうなるのか」を理解する必要があります。
ある程度、日本語教育の知識がつけば、調べるのにかかる時間もそこまでかからないのですが、それでも、いちいち調べていたら、いくら時間があっても足りません。
そこで、まだ、知識は浅いけど、問題の形式に慣れておきたいという方にはこの本をおすすめします。
アルクから出版されている日本語教育能力検定試験の問題集で、解説もあります。問題数もかなり多く約1000問近くがあるので、この1冊を全にマスターすればかなりの知識が身につきます。
最後に
今回は日本語教育能力検定試験対策におすすめの本を紹介しました。
検定試験は範囲が広く、問題数が多いので勉強法に悩む方が多いと思います。
ですから、今回紹介した本を使って「全体像を知る」→「用語集でより少し深い知識を身につける」→「過去問で問題の形式に慣れる」というステップで勉強してみてみると良いと思います。
試験直前になって「もう時間がない!」とならないように、毎日5分、10分でもいいので勉強する時間を作って、少しずつ勉強していくことが大切です。
毎年、合格率は20〜30%と低いですが、きちんと勉強すれば必ず合格できる試験ですので、今日からでも少しずつ勉強を始めましょう。
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